FC2ブログ

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

修学旅行の怪~序~

高校2年の修学旅行の夜、僕たちヲタグールプH班は就寝時間を過ぎて消灯しても、
布団から顔だけを出して、他愛のないいつものヲタ話で盛り上がっていた。
アニメ、漫画、ゲームの話から声優やそのコンサートやライブ・・・・etc(などなど)

B
「次の○○の回、作画監督が○○なんで相当期待できるってハナシだよ」

C
「マジッスかwwチェックしておくッスww
○○は初回以降、作画がガタ落ちだったから楽しみッスww」

B
「初回と最終回だけ力入れて後はDVDやBDでサービスシーン追加や作画修正とか勘弁してくれよなぁ。
観賞用、保存用、配布用・・・・・貧乏学生にゃキツすぎるってハナシだよ、ホント」

C
「うんうんw」

このBとCは僕と同じヲタクで学校では殆どの時間を一緒に過ごしている。
クラスの連中からはヲタク三人組と馬鹿にされたり冷やかしをされる事もあるが、
二人はなんとも思っていないようだ。・・・・・僕はあまりいい気はしないが。

A
「・・・・・・・」


「どうしたA?さっきから黙りこくったりして。
アニメの録画予約でもし忘れたか?w」


「・・・・いや、そうじゃないんだ。」

B
「じゃあどうした?具合でも悪いのか?」

A
「実は・・・・・最近スゴイ物が手に入ったんで二人に教えようと思ってね」


「え、なになに!?なんなの!?○○のコンサートのチケットとか!?
○○のサインとか!?マジで気になるッス!」


「謙虚なA君がそこまで言うんだ、本当にスゴイ物なんだろうな」


「それはね・・・・コレなんだ」

僕は布団の横に置いてあるバッグからガラス瓶を取り出した。
薄暗い部屋の中、窓からはいる微かな光によってそれは確認できた。


「ん~と・・・薬ッスか?」


「そう、クスリ。でもタダのクスリじゃあない。
これはね・・・・・・他人に憑依できるクスリなんだ。」






「え?」

「えええええww嘘嘘!嘘ッスよ!そんなんありえないッス!!ww」


「憑依・・・というと幽霊みたいになって相手のカラダを乗っ取る・・・とかいうハナシのアレか?」


「そうソレ。完成版はそうなる予定らしいんだけどこれは違う。
試作品なんだ、幽霊にはなれない。これの仕様はというと・・・・」


「ちょっとちょっと!w
Bも何信じてるのwwありえないッスww」


「いやまぁ、俺もぶっちゃけありえないと思うが・・・・・
見ろよ、このAの不適な笑み・・・いつのも妄想とは違うかもってハナシさ。」


「ふふっC君、そう思うのも無理はないよ。
僕自身、ネットでこれを購入して実際使ってみるまでは露ほど信じていなかったからね」


「つ、使ったんスか!」


「まぁね。怪しいサイトで購入したものだし、体に何が起こるか怖かったけど、
それよりなにより、興味の方が強かったんだ。」


「お前、時々ぶっとんだ行動するよなw」


「ふっ、まかせておけ」


「ででで?どうだったの?」

Cが布団を剥ぎ、その巨体を近づけて訊いてくる。
―と同様にBも少し身を乗り出してにこちらの様子を伺っている。
思った通りの反応が素直に嬉しい。嗚呼、僕たちは同類なのだ、と。


「・・・・・・(ニヤニヤ)」


「こうしてここで俺たちに説明しているって事は・・・」


「ま、まさか」


「・・・・そう、その『まさか』さ、本物だったよこのクスリは」


「・・・・マ、マジかよ・・・信じられねぇ・・・・」


「ししし信じられないッス!」


「まぁ論より証拠・・・・・だよね。
ちょっと待ってて。算段はついてるんだ。」


「算段・・・?」

A「うん。ちょっと失礼するよ。(PiPiPiPi・・・・・)」

僕は携帯を開いて操作を始める。液晶の光が青白く僕の顔を照らす。
これから起こるイベントの事を思うと自然と笑みが浮かんでいたかもしれない。

・・・・・・・・さぞや不気味に映っていたことだろう。

トュルルルルルルルル・・・・トュルルルルルルルル・・・・・・・・ガチッ


「僕だ・・・・うん・・・そう、B棟の・・・必ず・・きてね・・・」

(Pi)


「だ、だれに掛けてたんスか?」


「それは後のお楽しみさ。
どれ、早速僕は憑依する相手のトコロへ行ってくるよ」


「ゆ、幽霊じゃないんスか?」


「さっき言ったろ?これは試作品なんだ。出向く必要があるのさ。」


「相手に面と向かって憑依するのか?色々と後が大変そうだが・・・」


「言いたいことは分かるよ。でも大丈夫なんだ。
人目につきさえしなければ、入ってしまえば大方問題は無い」


「そ、そうなのか」


「なによりも・・・女子のカラダってやつにも興味あるだろう?
二次元最高なのは僕も同意だけど、実際に触れられる三次元も良いモノだよ。
僕だけオイシイ思いをするのも申し訳ないからねw」


「( ;∀;)イイハナシダナー」


「じじじじじじゃあ!あの子!あの子がいい!!」


「あっ、おいコラC!俺だって!」


「まぁまぁ、慌てるなよB君、C君、お目当ての子が居るなら後で受け付けるよ。
修学旅行はまだ始まったばかりなんだ、じっくりいこうよ・・・ふふっw」


僕は瓶から錠剤を一つ取り出すとゴクリと飲み込んだ。



「これで良し、と。
じゃあ行ってくるね。楽しみに待っててよ」


「あ、あぁ・・・」


「本当かな~本当かな~w」

A
「(し~~っ)」

僕はCの期待を込めた嬉しそうな動作を制し、音を立てないようにそっと部屋のドアを開ける。
すると、冷たい夜の黒い空気が先ほどまで布団で温まっていた体温を奪っていく。
その温度差に心地よさを感じ、僕は廊下を静かに駆け出した。
スポンサーサイト
[PR]

FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!

Appendix

プロフィール

k

Author:k
kです。憑依好きです。
コメは掲示板にてお願い致します。
無断複製転載は禁止です。

ツイッター

検索フォーム

カウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。