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快楽の書1

先月、俺の爺ちゃんが亡くなった。
享年99歳、老衰による心肺停止・・・つまり、天寿であの世へ往った。
少し変わり者でご近所にはちょっと煙たがられていたりしたけど、俺は大好きだった。

そして今、家の横にある古い蔵の中で、
家族総出で埃まみれになりながら爺ちゃんの遺品整理している最中だ。
爺ちゃんは旅行好きで婆ちゃんと各地を飛び回っては、お土産をこの蔵へと集めこんでいたので、
遺品整理というよりかは、大掃除みたいになってしまっているw

そんな数ある遺品の中で、俺は古びた棚に飾られた分厚い書物に目を惹かれた。
近づいて手に取ってみるとずしりと重みが伝わってくる。
表紙は非常に豪華で、すこし埃を払ってみるとそれがよく分かる。
中身を見ようとしたがご丁寧に鍵がかかっていて開きそうにもなかった。


「なー婆ちゃん、これすっげー高そうだけどコレなーに?」

同じく遺品整理をしていた婆ちゃんへ振り向いて、やや大きな声で話しかける。
婆ちゃんは俺の手にした本を見、目を細めて答えた。

婆ちゃん
「お、おぉ~~それは・・・・
爺ちゃんが若い頃夢中になって読んどった本やないかの~
何の本かはわたしゃ知らんけど。」


「ふ~ん・・・・コレ、いらんのなら貰ってもいい?」

婆ちゃん
「えぇよえぇよ、好きにしたらえぇ」


「さ~んきゅ」

50.jpg

雪菜
「あーお兄ちゃんだけずるーい!私もなんか欲しーーい!」

俺と同じく、遺品整理をしていた妹、雪菜がこちらに近づいきてつっかかってくる。
どうやら今のやりとりを見ていたらしい。
今年から高校生になってちょっとは大人らしくなったと思ったら、コレだ。
昔から全く変わらないワガママ雪菜。


「これは俺の労働に対する正当な報酬だろうが」

雪菜
「それすっごい高そう!雪菜も欲しい!お兄ちゃんだけず~る~い~」


「自分で見つけるこったな、まだお宝があるかも知れんぜ」

雪菜
「む~!」

そう小さく唸ると来た方向へ戻り、
遺品整理からお宝探しへと名目を変えたソレをし始めた。
あ~あ、あんなに乱暴に扱ったりしたらモノが壊れるだろうが・・・

と思ったら親父に怒鳴られてやがるww言わんこっちゃなねぇww



-数時間後-



日は大分傾き、空はオレンジ色に染まり、カラスの泣き声が響く。
どこからともなくご近所の夕飯の良い匂いが漂い、
空腹気味な俺の腹をさらに刺激してくる。


「お疲れ様、だいぶ片付いたよ^^そろそろ飯にするか」


「腹減った~」

雪菜
「疲れた~!」


「二人ともよく頑張ってくれたわね~ありがとう」

婆ちゃん
「ささ、そうと決まったら家に戻って支度をせにゃぁな」

雪菜
「は~い!」

俺は手に入れた本を脇の下に挟み、皆と庭を経て家に帰る。
この本には一体なにが書かれているのだろうか?
それだけが今日一番の楽しみだ。


その後、風呂にはいり、夕食へ。いつもよりたくさん食べた気がする。
う~ん、やはり疲労は最高のスパイスだなw
お腹をさすりながら食卓から自分の部屋へと移動する。

雪菜
「おに~ちゃ~ん!後で本みせてね~!」

食卓からまだ食べている雪菜が大きな声で話しかけてくる。


「へいへい、後でな~」

階段を上りながら適当に返答する。
部屋に着いた俺は鍵を閉め、
カーテンをしめて机のライトをつけて椅子に座る。

読書する時、多少の閉塞感があった方が楽しめるんだ、俺は。


「さて・・・まずは鍵を壊さなくちゃな・・・・」

鍵自体は金属製だが周りの布部分を切ってしまえば問題ない。
俺はカッターナイフを取り出して内側から布を切ろうと刃をあてがう。
すると、やはりかなり古い物なのだろう、
少し上下に切りつけただけで簡単に切ることができた。


「よし」

そして俺はいざ!という思いで最初の1ページをめくってみる。
機体をこめてみた最初のページには・・・・・


見開きに意味不明な文字が大きく書かれていた・・・・・・・。



「・・・・・なんだこれ・・・・読めないんじゃんか・・・」

最初の1ページで興味を大幅に削がれた俺は、パラパラとめくりはじめる。

・・・・他のページも同様に意味不明な文章や図解が書かれていただけであった。
あ~あ、爺ちゃんもこれ読めなくてお蔵入りしたんだろなぁ・・・

~などと思っていた矢先、本に何か妙な違和感を感じる。


「ん?なんだ?これ・・・・・本が2冊繋がっている・・・?」

本を横からよ~く見てみると2冊の本がくっついているようで、
その上に新たに表紙を糊付けされていた。
何故このような作りに・・・・?

少し興味心を復活させた俺はそのもう一冊の本をめくってみる。
すると筆のようなもので日本語の文章が書かれていた。
この字は爺ちゃんだろうか・・・?


「これは・・・もしかして・・・・」

パラパラパラ・・・・・・

最初の本と文章や図解の整合性を見比べてみる。
これは最初の本を訳した物に違いない!ページ数も合ってる!
よしっ、これで読めるぞー!ww


「何々・・・これは・・・・


快楽の書


・・・・だって?」

最初の意味不明な大きな文字は快楽の書と書かれたものだった。
再び興味を削がれたものの、まぁ一応読めるようになったんで解読していく。

・・・俺は最初、官能小説か何かの類かと思ったのだがそうじゃないらしい。
読み進んでいくと、どうも胡散臭い香りがしてきた・・・・はぁ・・・

翻訳されている内容を要約すると、
これは他人のカラダになれる呪い(まじない)を記した書物らしい。

①呪文を唱える
②憑依したい者と物理的接触をする
③元に戻る場合は①と同じ呪文を唱える。

取り敢えず第一章はこんな物だった。
他にもあったようだが翻訳されていなかったので読めなかった。


「呪文ねぇ・・・・この翻訳に書かれてるのでいいのかな・・?ええと・・・


v94exeb4v94exeb4v94exeb4v94exeb4v94exeb4v94exeb4・・・」


ッポン!!


途端、視界がブラックアウトする!!!な、何だ!一体何が起きた!
停電か!?俺はそう思って手探りで周りを探そうとした。
が、すぐに異変に気づく。周りではなく自分に。

手が・・・足が・・・無い!『有る』という感覚が『無い』!
無い無い無い!!触れない!!!
一体どうなってしまったんだ俺は!!!!!!

上から布のようなものが覆い、下には草のようなものが生い茂っているように感じる。
がむしゃらに動いているうちに上の方から微かに光を感じる。

やった!光だ!兎にも角にも光の方向へ行けば何か状況が理解できる!
そんな希望を抱きながら俺は必死に上へとよじのぼる。
布の様なものを頭に感じながら出口へと辿り着いた俺は恐るべき光景を目にした。


「な・・・なんだ・・・・これ・・・」

そこには巨大な人間がぐったりと肩をおろし、うなだれてこっちを見ていた。
いや、うなだれているだけであって、こっちを見ている訳ではないようだ。
目が虚ろ・・・・ってこれ・・・いやこの顔は・・・・


「お、俺・・・・じゃないか・・・・」

周りを見てみると見慣れた部屋の景色が飛び込んでくる。
視界がかなりおかしいことは置いておいて、やっぱり俺の部屋だ。
俺が出てきた方向をみやると、巨大な下半身・・・ズボンが見える。


「ま、まさか・・・」

そのまさかだった。
うなだれて下を向いている俺の眼鏡に反射して微かにみえるその姿は、
・・・・・・間違く事なく俺のチンコだったのだ。


「な、なんだこりゃあ・・・・さ、さっきの呪文のせいか!?
も、元に・・元に戻らなくては・・・!!先ずはそれからだ・・・・!!」

俺は急いで元にいた所へズボンをかいくぐって戻り、
先ほど唱えた呪文を必死になって呟く。
確かさっきと同じ呪文って良かったんだよな・・・・・・・・!!!


「v94exeb4v94exeb4v94exeb4v94exeb4v94exeb4v94exeb4・・・・」

すると先ほどと同じような感覚に襲われ、
パパッ!と視界が明るくなる。目の前には腹と下半身が見えた。

カラダを起こし、自分の手や足があることを確認し、安堵する。
こんなに自分のカラダを愛らしく感じたことがあっただろうか。


「あぁ~~~良かったぁ~~~・・・・」

しかし・・・・・・・

これはスゴい!スゴいぞ!!!!
この書・・・・・本物の呪いの書物だったのだ。
まだ①の段階までしか試していないが②も本当にできるのだろうか?

俺「・・・・・・・・・・・・・・」

た、試してみたい・・・・

あの呪文を唱えた状態で女のカラダに・・・・入ってみたい支配してみたい・・・!!
いつでも元に戻れるという安全という名の愉悦に、
この非日常的な本の魔力に、俺は酔っているかもしれない。

いつからだろう、あの呪文を唱えた時からだろうか。
むくむくと何かが俺の中から湧き、溢れ出てくるモノがある。

これはもう――――止められそうもない
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